産直放浪記

全国各地の直売所で見たものたち

JAほくさい 羽生農産物直売所 と、埼玉県のこと

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コンビニよりも少し小さいくらい。近所の買い物客と店員が世間話をしてたり、無造作に色々売ってる感じとか、こういう普通の直売所が好き。

 

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アローカナという鶏の青いタマゴ。このタマゴを売っている「農家長男クラブ」というのが気になる。いかにもいいエサ食べさせてますって感じの「特殊強化飼料配合」というのがまたそそられる。

 

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埼玉県北のお稲荷さんは、長い。

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長いお稲荷さん、いがまんじゅう、そしてうどん。このへんが埼玉らしさ。仕入れ品と地物の売り場がきちんと分かれていた。
 

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近くの特別支援学校羽生ふじ高等学園の農産物をたくさん置いているのもいい。以前、埼玉県内の別の直売所で、授産施設の職員が商品を置いてほしいとお願いに来て、職員が断っている場面に出くわして以来、直売所を見るメルクマールにしている。授産施設や特別支援学校の商品を置いているかどうか。直売所が農家だけのものではなく、地域のものであることの象徴のように見える。
 
羽生市のある北埼玉郡は「埼玉」の名の発祥の地。一見、取り柄がなくてバカにされがちな埼玉県だけど、こういう場所に行けば行くほど、埼玉県が好きになる。埼玉県には関東が詰まっている。

川越や秩父の街は江戸の風情を残しているし、大宮や川口は江戸から続く盆栽や植木の産地だし、浦和や吉川は鰻や鯰だし、北葛飾郡は江戸の穀倉地帯だったし近郊農業で千住ネギなど江戸から移った野菜産地もあるし、南埼玉郡には梨があるし、北埼玉郡は昔ながらの農村風景が残る水田地帯(足尾銅山鉱毒事件で苦労した地域)だし入間郡は多摩丘陵に連なる畑作地帯だし、児玉郡群馬県のように養蚕蒟蒻和紙、いまは有機農業が盛んだし…

もはや東京のようになっている北足立郡(朝霞とか志木)から、中山道日光街道沿いの古い街から、さいたま新都心のような新しい街まで。利根川沿いの低地水田地帯から、丘陵畑作地帯から、工芸作物の中山間地域、奥秩父の傾斜地まで。いろんな関東的な要素が全て詰まってるのが埼玉県!

そう、埼玉県を東から西に向かえば、その多様さを楽しめる!